やっとやっと、ネペンテスロンドン店オープンのニュースが発表されました。オープン予定の1月、2月までがとってもとっても楽しみです。
9月のロンドンといえば、ファッションウィークと一年に一回のロンドンデザインフェスティバルがあり、いろんなところでイベントやエキシビジョンが行なわれます。
デザインフェスティバル中はネペンテスロンドン店の準備が忙しく、期間外でまだ行なわれていたイベントにだけ足を運ぶことができました。その一つが友達のイギリス人デザイナー、マイケル・マリオットがキュレーションしたこの「Brushes is not fashion」が面白かった。
日本でも有名な、ドイツの老舗ブラシブランド、レデッカー社のブラシや世界各国のブラシを展示してそのブラシにまつわるお話を紹介するエキシビジョンでした。それぞれ形の違うブラシにはそれぞれの用途とストーリーがあり、その為に研究してデザインされた様々の形と素材のブラシが世界中にたくさんあります。
見た事のない形のブラシもたくさんあって、特にこのブラシにまつわるお話にキュンときました。
このブラシは1949年にドイツのWuppertal動物園にいた像のタフィちゃんの飼育係が、タフィちゃん
の耳の周りを洗うためのブラシを作って欲しいという依頼で特別にデザインされたブラシだそうです。ブラシと持ち手は取り外しできるようになっていて、ほうきや違う形のブラシを取り付けることができる様にデザインされました。今現在は高い天井のすみにいつの間にか現れる蜘蛛の巣を取るブラシや、隅までお掃除できるブラシとして販売されています。ブラシにはそれぞれの用途によって、形はもちろん、ブラシの毛、持ち手に使用される木の種類も変えられています。ブラシは結構好きで、うちにもいろいろありますが、また新しいブラシが欲しいと思った1日でした。