チュニジア出身のデザイナー、アライア。去年11月に82歳で亡くなられました。パリのアトリエで行われた追悼エキシビションに行けなかったから、ロンドンでエキシビションが開催されるということがかわかった時はとっても嬉しかった。
ナオミ・キャンベルが18才の頃、彼のショーでランウェイデビューをしました。それから二人は親子同然のような関係。お父さんがいなかったナオミはアライアを父のように親しみ、パパと呼んでいたそうです。当然アライアもナオミの事を娘のように可愛がったのでしょう。
アライアは生涯洋服を愛し、女性の魅力を引き立てる洋服を作り続けました。そんな彼にはファッションウィークという概念が無く、納得のいくコレクションが仕上がった時点でファッションショーをして、常に彼の最高傑作をお披露目するというスタイルだったようです。才能と信頼があるからこそ出来たことで、そうでなければ特に今のファッション業界ではあり得ない事です。でもこれが真のデザイナーですよね。そうでありたくても出来ないのが現実かな。
展示されているドレス達は美しく輝いていました。
ショーケースに入っていないのにはびっくりしましたが、それによってラッキーなことに細かいところまでじーっくり観察できたことがたまらない。素材の使い方、組み合わせ、色の組み合わせ、縫製、女性を1000%引き立たせるカット。何もかもがグッーーーと来たーーー!こんなに感動したエキシビションは久しぶりです。
10月7日までロンドンのDesign Museumで開催されております。
http://designmuseum.org/exhibitions/azzedine-alaa-the-couturier