最近テキサスやニューメキシコに行きたくて行きたくて仕方がない。10年前にヒューストンからルイジアナ州、アーカンソー州をロードトリップしたけど、西にはいかなかったから、もし行けるのなら今度は是非メキシコに近いMarfaやEl Paso、そしてニューメキシコのSanta FeやAlbuquerqueをまわってみたい。
私たちの世代、Santa Feといえば篠山紀信が撮った宮沢りえの写真集が一番はじめに頭に浮かぶでしょう。中学生だった私はあの時初めてSanta Feという名前を知ったように思います。あの頃はSanta Feがニュースや新聞でも取り上げられ、日本中を騒がせたました。学校に行くと一人の男子生徒が教室の後ろで、
お兄ちゃんから借りた写真集を自慢気に友達に見せびらかしていた光景を今でもよく覚えています。
因みに、先日ロンドンで清水さんと大器さんともSanta Feの話になり、写真集が撮影された時期になんと、清水さんたちもSanta Feにいたとかで、その頃のお話を聞いていたらまた無性に行きたくなった。
でもSanta Feに行きたい一番の理由は、Georgia O'Keeffeの美術館があるからです。そして彼女が描いたニューメキシコをこの目でみてみたいからです。
Tate ModernであったGeorgia O'Keeffe展はかなり多くの絵画が展示されていて、見応え抜群でした。そうだ、そういえば今回初めて彼女の絵画を生で観たかもしれない。感動だった。私は水彩画がとっても好きで、あのふわふわ感がたまらない。彼女の独特な色の組み合わせが大好き。いつも彼女の絵を観ると水彩画が描きたくなります。そして描きたくなるだけではなくて、なぜだかわからないけど、すごく上手に描けそうな気にさせられます。これって自分が彼女になった気でいるのかな。よくわからないけど、とにかくあの透明感があって繊細だけど、吸い込まれそうな迫力のある絵は何回観ても感動します。
週末はそんなに寒くもなく、お天気もまあまあ良かったので、紅葉がとっても綺麗な森へ散歩に出かけました。日本の紅葉はその名の通り、紅色、オレンジが基調ですが、ロンドンの森は黄色、オレンジ、茶色、そして青々した苔のコントラストがとって綺麗だった。Georgia O'Keeffe展では一つだけ秋の絵がありました。紅い葉っぱの絵です。彼女がもしロンドンの紅葉の森を描いたなら、どんな絵になっていただろう。どんな色を使ったのだろう、そんな事を思いながら歩きました。
その夜はメキシコ映画でもみて、メキシコに行った気になろうと思い、久しぶりにテレンス・マリックのDays of Heavenをもう一度観た。昔に観たけど、雪のシーンがあったことは覚えてなく、一年中青空のイメージがあったテキサスにも場所によって雪が降るということを知りました。でも考えてみればそりゃそうだ、テキサスの面積はイギリスの約三倍もある。雪の降るところがあってもおかしくないだろう。テキサスだけでイギリスの三倍。アメリカってほんとうに大きい。
アメリカ大統領選挙は来週。4年前のオバマが大統領になった日はちょうどLAにいて、テレビで大統領選をみました。オバマに決まった瞬間のみんなの歓声は一生忘れません。今回はどうなるのか、結果が少し怖い...。