イーストロンドンのハックニーに去年、友達のJon Rotheram(ジョン・ロザラム)とTom Harris(トム・ハリス)が素敵なレストラン、Marksman(マークスマン)をオープンしました。二人の念願のレストラン。シェフとして自分のレストランをオープンできるってどんなにどんなに嬉しいことだろうか。たくさんの苦労の積み重ね。よく頑張りました。
もともとこのパブは地元の人たちの憩いの場みたいなもので、毎日のように来ている常連のお客様も多いパブでした。最近ロンドンではこういう昔からのパブをトレンディーなレストランに改装して、大切な常連さん達の行き場がなくなってしまうという悲しい状況です。でもジョンとトムは常連のお客様には今までのように変わりなくマークスマンに来て欲しいという願いで、1階部分はあまり雰囲気を変えないで、昔の木製パネルのデコレーション残し、雰囲気は昔のパブのままで、誰でも入れるような環境にしました。そして2階をモダンなダイニングルームに改装してました。
インテリアはマルティーノ・ガンパー。日本でもエキシビジョンをして世界的に有名なデザイナー。昔から私自身もマルティーノのファンで彼のセンスがレストランのいろんなところに垣間見られます。まず床、一目惚れ。そして天井もロンドンクロスカンパニーという生地屋さんで織られた生地のパネルがはめ込んであります。床も天井もカラフルだけど、全体的にはシンプルで落ち着きのある良い空間。
スタッフはみんな良い人たちばかり。中でも私が世界で一番好きなウェイトレスのマルタ、いつも笑顔で迎えてくれて、彼女はみんなをハッピーにしてくれる。レストランにとってマルタのようなウェイトレスは宝物だと思います。さて才能のあるジョンとトムがクリエートするメニューは洗練されたパブ料理が主で、伝統的なパブ料理に彼らのモダンツイストが加わって、素材にもこだわり、シェフとしての知識と技術が凝縮したお料理です。 そして最近はじまった、日曜日限定のベーコンバンズ。柔らかいパンの中にベーコンがたっぷり詰まっていて、手作りケチャップと食べると本当に美味しい。毎週日曜日にあるコロンビアロードのフラワーマケットがマークスマンの近くなので、ベーコンバンズとコーヒーを食べながらお花を楽しむという日曜日の過ごし方は特にお天気の良い日は最高です。
彼らのお料理の写真も載せたいけど、お料理は行ってからのお楽しみということで。笑
でも私の(みんなの)大好物ブラウンバターハーニータルトは紹介しておきます。
これを食べなくてはマークスマンに行ったとは言えませんよ。
Marksman Public House
254 Hackney Road
London
E2 7SJ
+44 (0)207 739 7393
http://www.marksmanpublichouse.com/