モビール(動く彫刻)の生みの親である、アレクサンダー・カルダー展が只今ロンドンのテイトモダンで行われています。
カルダーは現代彫刻の歴史においてとっても重要な彫刻家の一人です。大学では工学を専攻したが、後に芸術家の道に転向しました。1930年代はじめにパリに滞在し、モンドリアン、ミロ、デュシャン、などの当時パリ美術界をリードしていた芸術家たちとの交流をとおして、抽象美術とシュールレアリズムなど、当時の最先端芸術の影響を受けました。カルダーのモビールとスタビルは、彼の芸術的才能とアブストラクトアートとそして彼の工学知識の融合から生まれた彫刻です。
モビールはどの作品もとってもシンプルで繊細だけど、色の使い方やストラクチャーによってはとってもパワフルなものにも見えてきてきます。彼の色彩感覚も自分好み。この全体的なフワフワ感にとっても癒されました。
話は変わって、ちょっと前にネット上で話題になった日本人女性によるパフォーマンスがあります。この素晴らしい技は「Sanddorn Balance」と呼ばれるスイスのマディール・リゴロ(Mädir Eugster)さんのによって生まれたもの。知っている方はなんで私がこの話をしているかはたぶんわかると思うのですが、私がこれをみた時にすぐに浮かんだのが、アレクサンダー・カルダーのモービル。でもこれはまさに「人間モビール」。笑
このビデオはマディールさん本人ですが、この彼の技を継承しているのが世界でたった二人しかいなくて、そのうちの一人がこのネットで噂になった日本人女性「シダ・ミヨコ」さんだそうです。