日本に着いて次の日は、同じタイミングでロンドンから来ていたお友達と京都ツアー。
カレーうどんをずーっと好んで食べなかったのですが、時間と場所的に京都のカレーうどん屋さんしかお昼ご飯のチョイスがなかったので仕方なく食べたのですが、これが意外に美味しくて、頑固に今まで食べなかったのはなぜだったんだろう、という結構よくあるパターンの食わず嫌いということを発見。ということで本当に嫌いな納豆もそろそろ再挑戦しようかなと考えたけど...
さて、まずは河井寛次郎記念館へ、ここは1937年に建てられた自宅兼仕事場です。外には登り釜もあるとっても素敵なお家でした。中には彼のコレクションもあり、陶器だけではなく、彼の木彫やブロンズの置物なども展示されていました。大正10から昭和30年くらいの作品ですが、今みてもとてもモダンなデザインでびっくりでした。戦時中に釜を使う事が出来なかったため彫刻や椅子のデザインなどをしたそうです。このお家の設計も自らのもので、本も何冊か出版されたそうですから、とっても多彩な寛次郎さんです。芸術的な感覚を持つ人はどの時代でもやはりセンスが良い。河井寛次郎はその生涯を通じていつも子供のように感動する心を失わず、ありとあらゆる物と事の中から喜びを見いだし、そして何よりも人と人生をこよなく愛し、大切にした人だったそうです。
そして次に伺ったのは私の母校の近くにある唐紙の工房です。
唐紙の体験もさせて頂いてなんと充実した一日。この唐紙職人11代目千田さんの奥様がとっても素敵な着物で私たちを迎えてくれました。お肌がとっても奇麗でどうみてもまだ70歳くらいなのですが、もう少しで80歳になると言うので驚き。若さの秘訣は?ときくと、新しいものをたくさん観て感動する気持ちと驚きと笑顔を大切にすることだと。その考え方はなんだか寛次郎さんと良く似ていて、私は今日一日でいろんな事を学び新しい物に触れる喜びを感じ、10歳くらいは若返りしたのではないかと思いたいです。笑
一年に一度の帰省はロンドンでの生活をしている私にとって、日本文化を思う存分に吸収できる大切な時間です。
残念ながら桜はもう終わりかけですが、お天気がとっても良いので、これから毎日お出かけして日本を満喫して、ロンドンに帰りたいです。