まず始めに、ネペンテス25周年記念の博多店オープンおめでとうございます!
今後益々のご繁盛をお祈り致します。
今日はデビッド・ボウイのエキシビションの話。友達が日本からわざわざ観に来るというので、私も一緒に行ってきました。
オープンしてから大人気で、前売りチケットは完売。でも、当日チケットが発行されるので、それをめがけて毎日朝早くから長蛇の列ができるという大変なエキシビション。
彼の音楽は好きにしても、別に彼の大ファンって訳でもない私。でも、世界的に影響を与えたイギリス人ミュージシャンだし、友達もわざわざ日本から観に来るほど展覧会も大人気と聞いて、まあそれなら行ってみるかという程度の軽い気持ちで出掛けました。
朝8時半に着いたら、もうすでに20人くらいは私たちの前に。パンとコーヒーを食べながら、開館時間の10時まで待つ。やっと門が開いて、またチケットを買うのに30分ほど並んで、やっとエキシビション会場に入れました。この時点で2時間待ったのだけど、思ったよりは簡単に入れたね、なんて話しながら中に入ったら、これまた凄い人で身動きをとるも大変なくらい。
入ってすぐに、この衣装が展示されていたのですが、その小ささにびくっり。本当に私でも入らなさそうなくらいの小ささに見えたから、思わず奥様のイマンとのツーショットをグーグルで検索してみるとやっぱりデビットのほうが少し低いだけ。イマンはスーパーモデルだから、180cm近くはあるはずだから、デビットも175cmはあるはず、なんて色々考えたけど、背の高さというより、たぶん凄く細かったんでしょうね。
そして展示品の説明書きをみて、え?山本寛斎?ずっとデビッドの衣装は三宅一生さんだと勘違いしていました。これは発見というか驚き。でも確かに、この洋服は山本寛斎さんですよね笑。 出火吐暴威!!!!友達に言われるまで気が付かなかった。とっても斬新です、寛斎さん。
でもどこで勘違いしていたのかわからないけど、山本寛斎さんがこんなにもデビット・ボウイの衣装をデザインしていたなんて知らなかった。彼のインタビューが流れていて、「デビットの衣装を手掛けていた人たちの中で、私が一番デビッドと意思疎通していた。」と、かなり自信ありげでした。ちなみに私の高校の制服は山本寛斎さんのデザインで、3年間毎日彼の服を着てファッションの勉強をしていたにも関わらず、こんなにも彼のことを知らなかったなんて笑。そして少し歩いていくと、三宅一生さんがデザインした衣装もありました。私の記憶がなんとなく正しくて、ちょっと安心。
エキシビションの内容はかなり充実していました。たくさんの部屋があり、展示品もびっしり。じっくりと見ながら歩いていたら、なんと所要時間2時間半。そしてさらに影響されやすい私は、エキシビションから出てきた瞬間にすっかりデビットの大ファン。フィナーレの部屋というか空間は天井がとっても高く、その壁全体にスクリーンが張られていて、彼のライブシーンを見ることができるようになっていました。そして、彼がそのライブで着ていた衣装がスクリーンの後ろから照らし出されるようになっていて、とっても感動的でした。辺りをみると、一緒に歌ってる人もいれば、昔は凄いファンだったんだろうなというような、おじさまおばさまが昔を思い出すように、スクリーンに映るデビットを眺めている。そんな人たちをみていると、改めてデビッドが世界中に与えた影響はすごかったんだろうなと実感。
デビッドはミュージシャンというよりも、アーティスト。彼のスケッチや手書きのメモがたくさん展示してあったのですが、彼の歌はもちろん、レコードのジャケット、ステージの構成、ライブの構成、衣装などすべて100%デビットから生まれた世界だったのです。説明がきにも彼がどれだけ勉強家で、彼の世界を繰り広げるために、かなりの本を読んで色んなことについて勉強したそうです。
あんな軽い気持ちで行ったのに、こんなに満足して帰ってきたエキシビションはこれが初めてのような気がする。会場を出るとまだまだ長蛇の列でした。朝一で並んでおいてよかった~。