お料理好きの友達が始めた「The Gourmand Magazine」という雑誌が、今ロンドンで話題になってます。「食」に関係したコンテンツと、「食」にアートや文化をミックスさせた記事を満載した、とってもスタイリッシュなフードマガジンです。
Gourmandとは食べ物がとっても好きな人のこと。
Gourmetとは洗練された味覚を持った人のこと。
だそうです。日本と同じくどちらもGourmet/グルメといってもいいんですが、本当は別の単語らしい。知らなかったので、一つ勉強になりました。
シンプルでクリアーなデザインがとっても素敵なこの雑誌。元々グラフィックデザイナーであるデイビッドがデザイン、編集など全てを手掛けています。彼が友達とディナーをしていた時のたわいもない会話から、雑誌のアイデアが生まれたそうです。そして今では、ロンドン中の本屋さんに並ぶ立派な雑誌になりました。
ディナーのときって、お酒と美味しい食べ物のお陰でこのような小さなアイデアがたくさん生まれるものですが、実際にビジネスとして成立することってそんなにありません。尊敬です。
この初刊にはロンドンの有名レストランのシェフ、過去4年間で7つものレストランをオープンさせた、Mark Hixの記事が掲載されていました。彼の一番新しいレストランは、イーストロンドンに昨年オープンした「Tramshed」。ローストチキンとステーキのみがメニューのレストランで、お皿にのって出てくるローストチキンの姿がとっても滑稽で有名。記事はこの彼の家の本棚にあるたくさんの本の中から、食べ物に関しての本を紹介したもので、Damien Hirstのホルマリン漬けの牛と鶏も見所。
そしてイギリスといえば、イングリッシュブレックファースト。この伝統的な朝ご飯についての記事もあり、それも面白かった。流行の食べ物やレストランについてばかりではなく、伝統的な食べ物や、世界中の「食」の情報をグルメ同士でシェアしようという雑誌です。読み応えのある記事と共に、素敵なイラストレーションや写真も楽しめて、飽きることなく読むことができます。日本でも洋書店などなら入手可能なはず。是非チェックしてみて下さい。
http://thegourmand.co.uk/