明けましておめでとうございます。
クリスマスショッピングをする人でとっても賑わっていたロンドンもクリスマスになるにつれて、とっても静かになりました。クリスマスの日は、毎日24時間走っているバスも、ロンドンのメインの交通機関である地下鉄も電車も日本人からすると、信じがたいことなんですが、全てがお休みになります。
ロンドンに初めて来たその年のクリスマスは、一生忘れられません。クリスマスイブの夜は近所に住んでいた友達の家であったパーティーに、一緒に住んでいた友達と行きました。そしてクリスマスの日の朝に家に帰ってきて、そのまま夕方まで寝てしまって、だらだらと起きて、お風呂に入って、さて、そろそろお腹すいたから、何かを作ろうと冷蔵庫を開けると、食べるものが何もない。
仕方がなく友達と買い物に行こうと家を出て、気がついた。そういえば今日はクリスマス。そして噂通りバスが走ってない。そういえば、お店も全部閉まるって言ってた? そんな訳ないだろうととにかく近くのスーパーへ。もちろん閉まっている。また歩いて違う駅前にあるスーパーも閉まっていた。レストランも全部閉まっている。まだ信じてないというか、望みを捨てなかった私たちは、歩き続けること一時間。雨も降ってくるし、寒いし。もう最悪。そしてまたもう少し歩いて行くと、灯りのついているコーナーショップを発見。マジでこんなに嬉しいことは今まで無かったんじゃないかと思ったくらい嬉して、友達と静かな道で騒いだのも覚えています。インド人が経営するお店だったから幸い空いていたのでしょう。
でもこういうお店って、基本的には生鮮食品が売ってなくて、お菓子や、お酒、冷凍食品ちょびっと、そして缶詰系の商品のみ。お腹が空いて死にそうだったから、仕方なくというか、チョイスがなかっただけなんですが、明らかに美味しくなさそうな、冷凍のハンバーガーを買って、また一時間ほど歩いて家に帰ったことを覚えています。ハンバーガーの味は全く覚えてないけど、忘れられない思い出です。そんな経験をしたからこそ、次の年からは冷凍ハンバーガーを食べなくてよくなりました。何事も経験です。
クリスマス前にロンドンの地下鉄の駅にいきなり現れたポスターがとても印象的でした。朝のラッシュアワーの人の波を止めてまでも、何のポスターだったのかじっくり見たかったのですが、さすがにそれはできずにその日はそのまま通りすぎ、次の日にもう一度何のポスターなのかよく見てみました。
誰かわからないけど、絶対にアーティストの新しいエキシビションが始まる広告だろうと、期待していました。そしてよく見るとロンドン自然史博物館と書いてある。なんだろうとネットで調べてみると、ロンドン自然史博物館の一角にあるカドガンギャラリーでの、エキシビションポスターだったのです。なんと博物館が所持する7億ものコレクションの中から選ばれた、22個の宝物が展示されているそうです。
ポスターのイメージはこの博物館のコレクションの中から3つのオブジェクトが選ばれ、その3つのイメージを合体させただけのとてもシンプルなイメージ。ただとてもカラフルな色使いやバックグラウンドのトーンなどが地下鉄のあの薄暗い空間にぴったりで、とっても効果的なポスターだと思いました。肝心のエキシビションは、残念ながらまだ行ってないのですが、いつかいってみたいです。
それでは今年もたくさんのロンドン情報をお伝えいたいと思います。
みなさんにとってとても良い年になりますように。
今年も一年宜しくお願いします。