ロンドンオリンピックは素晴らしいオープニングセレモニーから始まり、あっという間に2週間がすぎもう今週末がクロージングセレモニー。今までこんなにロンドンが盛り上がった2週間はなかったというくらい、みんながオリンピックムードで、いい感じです。
今思えば、2012年のオリンピック開催地がロンドンに決まったのは2005年。その時のことは今でも覚えています。というのもその翌日にロンドン同時爆破テロが起きてしまい、ロンドン中が一番沈んだ日だったからです。その日から6年間、私の目の見えないところで、着々と準備が進んでいてんだろうなと思うと、なんだかすごい。
6年間計画をしていても、やはり問題たくさんありました。始まる前は、混雑を避けるために、ロンドン中心部はいかないように、とか通勤時は地下鉄を使わないようになどの警告があり、その結果、ロンドンの中心街のお店やレストランはガラガラ。
チケットはもう取れないものだと思って、諦めていた人が多すぎて、チケットの売り上げがいまいちだったということと、たくさんのチケットがスポンサー会社に配られたのですが、行く人がいなかったといことで、会場は空席が目立ち、なんとも恥ずかしいかぎり。でも、そのお陰でチケットはギリギリまで余っていて、ラッキーなことに私もなんとか女子バレーボール予選となでしこの準決勝を観戦する事ができたので、満足、満足。自分が住んでいる所でオリンピックが行われるなんて、よく考えたら一生に何度も無い事だし、オリンピック雰囲気をたっぷり味わうことが出来て良かった。
もう一つ大きな問題だったのが警備の人員。オリンピックに警備員を8千人を雇用をするという契約をしたセキュリティー会社が、開会式3日前に3千人足りないことを明らかにして、政府が急遽アフガニスタンからイギリス兵を3千人集めたという事が大きなニュースになりました。
ホリデーをキャンセルしてオリンピックで働かなければいけなくなった兵隊さんもたくさんいて、とっても可哀想。全てのオリンピック会場には空港なみのセキュリティーチェックがあるのですが、この兵隊さんたちが毎日朝から夜まで働いてくれました。会場に行くとたくさんの兵隊さんがいるから、ちょっと異様な雰囲気があるのですが、やっぱり兵隊さんだけに、仕事は早いし信頼もできて、安心感を与えてくれました。私が話した兵隊さんは、アフガニスタンみたいに暑くもないし、テントで寝なくてもいいし、試合も見れるから、ロンドンにいる方が良いよっていってたけど、それでもわざわざ帰って来てくれてありがとう。
開会式は、ダニー ボイルのプロデュースで、私が予想していた以上に素晴らしいものでした。でもイギリスのことを知らないと、意味がわからないところもいっぱいあったと思いますが、私のハイライトはやっぱりローワン・アトキンソン、通称ミスタービーンと007かな。ミスタービーンは日本でも流行ったので、懐かしいかったんじゃないでしょうか。
ジェームス ボンドとクィーンの共演、これは本当に驚きでした。他の国には絶対に真似のできない開会式だったと思います。最後の方はミュージックフェスみたいになってたけど、音楽もイギリス文化の一つなので、オリンピックという感じがしなくて逆に良かったような気がします。最後ポールはちょっと、?だったけど 笑。
開会式の興奮が覚めない間にもう次の日からは競技がはじまり、毎日オリンピックのことが気になってソワソワする2週間。でも日本もイギリスもとってもよく頑張ったと思います。選手の皆さんほんとうにお疲れさまでした。イギリス兵のみなさん、オリンピック関係者のみなさんも本当にお疲れさまでした。私が言うのも何ですが、結果的には大成功だったのではないでしょうか。とっても素敵な2週間をありがとう!!