日本が誇るアーティスト草間弥生とルイヴィトンのコラボレーションコレクションが発売開始になり、世界中で話題となっています。ちょうどロンドンでは、その草間弥生さんのエキシビションがTate Modernギャラリーで3ヶ月ほど開催されていて、私も観てきました。
私が行ったのは開催期間中の最後の週末だったので、すごい人の数。常に人とぶつかってしまうくらい満員で、子供達があちらこちらでぎゃーぎゃー、ぎゃーぎゃー。もっと早くに行っておけばよかったとすぐに後悔したのですが、それでも観終わってみると、今迄で一番素晴らしいエキシビションだったといっても過言ではないくらいに満足できました。
草間さんの作品をエキシビションで観るのは初めてだったのですが、作品自体は以前に幾つも観たことがあって、私の中のイメージはもちろん水玉おばさん。でも今回のエキシビションでは、想像を遥かに超えるたくさんの、色、大きさ、素材の違い、様々なバラエティーの水玉を体験できて感激。彼女の魔法であんなにたくさんの表現ができるってすごい。
その他にも、彼女の少女時代のスケッチやニューヨークでの作品など、彼女の歴史が詰まったエキシビションでした。水玉のイメージとは全く違う彼女の作品をみることができたのも嬉しかった。そして、なんといっても最後のミラールーム、これがため息もんです。感動。写真ではあまり伝わりませんが、あの部屋丸ごと、自分の家に一部屋欲しい。
彼女が生まれたあの時代に、アーティストになるなんていうのはもちろん親からも世間的にも反感された時代。その上、女性でそんな道に進むなんてことは、なおさらあり得ないことだったのでしょう。彼女自身もインタビューで言っていたけど、彼女の母親はそんな絵ばっかり描いている彼女に、画家なんかになるより、財閥の人と結婚して、主婦になれと言われ続けてきたそうです。
そして挙句の果てには母親にスケッチブックなどをすべて捨てられたという彼女、それでもアーティストになることを諦めずに、必死になって何枚、何十枚、何百枚と絵を描いたそうです。
ニューヨークへ渡米してからも今まで以上に絵を描いたと言います。絵を描くことに没頭しぎて、体調を悪くするし、日本に帰国しなければならなかったくらい。そこまでの努力が世界で認められるまでのアーティスに。そしてそういう背景を理解して上で観るエキシビションはどれをみても納得させられるものがありました。
話は変わって、ロンドンオリンピックいよいよ開催です!日本頑張れ!!!