スリランカへの旅行について、前に書き切れなかったことを。
スリランカの食べ物といえば "カレー"。
とっても楽しみにしていたのですが、その期待通り!インドのカレーに比べるとスリランカのカレーは癖もなく、あっさりとしていて辛すぎない日本人の好みの味です。何処で食べてもほんとうに美味しかった。ロンドンからの機内食の時点でカレーがあったのも驚き。
朝も、もちろん朝食カレー!朝は比較的あっさりと朝食らしいものしか食べないので、
新鮮なフルーツの盛り合わせから始まり、トースト、ベーコン、卵などのコンティネンタルブレックファーストをスリランカでも毎朝食べていたのですが、ガイドブックでエッグポッパーのことを読んでから、機会があるごとにそのホッパーを食べました。
米粉からできたクレープのようなものがお椀型になっているもので底はとってもモチモチした食感があり、側面はパリパリと香ばしい。そのホッパーの中に卵を割ってお料理されたものがエッグポッパー。そのホッパーが朝のカレーにピッタリなんです。
卵なしのプレーンホッパーか、エッグホッパーに魚か肉か野菜のカレーをのせて、唐辛子のフレークをかけて食べるのが絶妙。思い出しただけでヨダレが出てきそうです。朝からカレーなんてと心配していたけど、全然問題無し。おかわりをしたくらいの美味しさでした。
ベントータからコロンボまでタクシーで移動した時のお昼ご飯でも、カフェのようなサンドイッチや
パンを売っているお店に入ってサンドイッチを買おうとメニューをみていたら、なんとカレーを発見!
野菜カレーを選んでテイクアウトしてタクシーの中で食べました。箱を開けると何と普通に5種類ほどのカレーが入っている。壬生菜のようなカレーも入っていて、ちょっと日本を思わせるような懐かしい味で白いご飯が進んだ。朝でも昼でも夜でも食べられる、スリランカのあっさりカレーに感動でした。
食べ物ばかりじゃなく、スリランカの建築もとても素敵でした。ベントータで見た幾つかのレストランとホテルは、建築家Geoferry Bawa(ジェフリー・バワ)による建物。ジェフリーはスリランカが生んだトロピカル建築の第一人者です。
調べてみると、ジェフリーはスリランカで生まれ19歳でイギリスのケンブリッジ大学の法学部に入学。卒業後は弁護士としてロンドンで働き、28才の頃スリランカに帰郷。そして、ベントータに土地を買って彼の理想の建物をデザインしたのですが、その建物を設計して建てることのできる人が当時のスリランカにはいなかった。そこで、彼はまたロンドンに戻り自ら建築の勉強をして、38歳でまたまたスリランカに戻り、自らの手でホテルや、自分の家を建てたそうです。それからは弁護士ではなく建築家として活躍し、世界的に有名な建築家になりました。
スリランカは一年中お天気が良いので、建物の造りがとってもオープン。ほとんどのお家が、玄関を入るとすぐ目の前に中庭が広がるという開放的な造りでした。その中庭は基本的に池のように水がはってあるのですが、中にはプールにしたりしているお家もあります。
中庭と回りの部屋や廊下を仕切る壁やガラスの窓などは無くて、雨が降ると簾みたいなものを下ろすだけ。こんなお家に住んでみたいな~。寒くなることがないからできるこの家の造りが、とっても羨ましかった。