五反田にオフィスを移転してちょうど1年ぐらい経つ。
マイペースにお仕事させていただいているので気がつかなかったんだけど
どうやら五反田はシリコンバレーならぬ「五反田バレー」と言われているらしい。
ITベンチャーやスタートアップ企業が渋谷から五反田に集積。
元気な企業の聖地とも言われた渋谷再開発による家賃上昇が原因みたいだ。
それを受けてか、街にはどんどんメシ屋や飲み屋、サウナもできている。エロいイメージが定着してるけど、実際に繁華街を歩いてみるとそうでもない。(そんなこともないか)。古い居酒屋から洒落たイタリアン、魚のうまい和食屋、昔ながらの洋食屋、ラーメンうどん、日本酒とお蕎麦、イタリアンから寿司、スペインバルから中華、ジンギスカンやもんじゃまでとにかくなんでもある。そして平日はどの店もサラリーマンの皆さんで満席状態。
ふと入った手羽先屋での出来事。
店内は満席で週初めの月曜日もなんのその。
改装したばかりのお店だったので、満席とはいえ余裕のある席の配置だった。
しかし、いつもと変わらぬ声の音量なのに相手の声が全然聞こえない。
こちらも声を張り上げないと相手の耳に届かない。
原因は店内の賑やかではなく、隣の集団の声のボリュームだった。
一番ダメージ食らったのは笑い声。
笑ってるんだろうけど、なんだか笑ってない声というか、大声を張り上げるのを笑いの動作で行っているだけというか。周囲を威圧するように、周囲に存在を誇示するような笑い声だった。みるみるうちに僕たちはその笑ってないのに大声を張り上げるだけの笑い方に元気を吸い取られ、次の店に移動した。
元気をすっかり吸い込まれてしまったのは、笑い声ではなく、あの「笑い方」だったんだろうなと次の店でレモンサワーを飲みながらぼんやり考えていた。
人間みんな、いろんな笑い方をする。
引き笑いとかガハハと豪快とかダフダフとかうっは!とか(笑)。
笑い方って、いつ決まるんだろう。
人は、いくつかの笑い方を持っているらしい(ちょっと調べてみた)。
周囲の環境や心の持ちようで、笑い方は変わるんだって。
言われてみればそうかもしれない。
愛想笑い、照れ笑い、頭にきすぎて笑っちゃう時、鼻で笑う
いろんな笑い方を、僕らは使い分けているんだな。
人類最高の笑い方の原点は、赤ちゃんだ。
赤ちゃんの笑い方って、みんな似ている。
赤ちゃんが笑うと、幸せな気持ちになる。
本来、笑うってのはうれしかったり楽しかったりした時に出るもの。
心で感じて、心から笑う日々を送りたいもんです。