2017年が始まってもう1ヶ月が終わってしまった。
東京の乾いた寒さはマックスを迎えて骨がギシギシ言うけれど
新しい季節に向かって光が少しずつ変わってきているのがわかる。
1月16日、昨年の10月半ばから準備していたメディアのリニューアル。
久しぶりの編集長仕事の最初は、メディアコンセプト、ロゴ、デザインなど
すべてを一新させることだった。
雑誌『THE DAY』、デジタルメディア『BEACON KYOTO』は
この世に存在しない状態から概念ごと作り上げて世に放つ
いわゆる「ゼロイチ仕事(0から1をつくる仕事)」だったけど
今回は既存のメディアを生まれ変わらせること。
つまりは1を100にしていくイメージに近い。
すでにこの世に存在していて、ファンもいるメディアをどうするか。
数字を落とすことなく、メディアを人気者にしていかなければならない。
だったら外枠はそのままに、中身だけを変えていけばいいのでは、とか
ここまで出来てるなら自分がやる必要はないのでは、とか
悶々としたんだけど
自分が選んだ方法は、「名前以外ぜんぶ変える」だった(笑)。
音楽、ごはん、映画。
この3つは地球にお邪魔している人類として最高の発明だと思っている。
音楽は世界を変えることができると信じているし
ごはんは人間に産んでもらったことに莫大な感謝をする心に気が付けるし
映画は日々と未来を愛する意思を育ててくれる。
「1つに特化しないと今の時代は勝てないよ」と勝利の方程式のように言われることも多い。
確かにそれも十分わかる。わかるんだけど
あれもいい、これもいい、そういえばこれ知らない、聞いた話で興味をもってハマっちゃった
そうやって人間はできてるんだから、そんな感じでもいいんじゃないかと思う。
そこに「俺はこれが好きなんだよ、俺はこれがいいと思ったんだよ」って
「意思」が入っていれば。そんないろんな「意思」たちが塊になっていれば
ゴロゴロと転がっているうちに、メディアに人格が宿るんじゃないかと思っている。
さてそれが正しいのか正しくないのかは全然わからないけど
デジタルならではの正確無比な数字とにらめっこしながら
アナログな感情や感動に耳をすませながら
しばし転がってみようと思います。
まだまだ1歩目。
みなさんまた、力を貸してください。
『ミーティア』
音楽、映画、アート、デザイン、お酒、
ファッション、ごはん、マンガ……
あらゆる「カルチャー」はCity(街)から生まれるもの。
日々産み落とされる「シティカルチャー」は
共鳴する人々にシェアされ広がり、根を張って生きている。
そんな日々うごめく「シティカルチャー」の渦の中で
『ミーティア』はなにを言うべきか。なにを発するべきか。
まなざしはただ1つ。
「そこに音楽があるならば」。
Music Meets City Culture.