Uターンしてカーブ。
史上初めてのおかしな進路をとった台風10号の消滅とともに
今年の夏も行ってしまった。
花火も見られなかったし
盆踊りも縁日も、海にも行けなかったけど
こんがり焼けてる自分の肌を眺めると
うん、ちゃんと夏の中にいたなっておもう。
お仕事ではあったが、短い旅もできた。
短い夏のメモ。
ネペンテスコラムニストでもあるフォトグラファー山田陽氏が
NYからニッポンへ長期出張中。
事務所にセイハローしに来てくれてそのままお仕事のオファー。
おじさん2人で北海道へ弾丸出張。
ずっと行きたかった「SOUTH2 WEST8」。
お久しぶりの永岡さんと健人くんにとてもお世話になった。
詳しくは9月末発売の「フイナム アンプラグド」にて。
早朝取材の前日は、おじさん4人で札幌クルーズ。
絶品の魚料理とレモンサワーを流し込んでお会計。
レジ横の金魚に目を奪われる。金魚!?
お腹が張り裂けてでも行きたかった「だるま」のジンギスカンとお米とビール。
狸小路の巨大たぬき(!)を見上げながら
もう1度札幌行ったら2時間確保してディグりたいレコ屋を
永岡さんの音楽話をBGMに通過する。
永岡さんの音楽コラム、もっかい読みたいなァ。
翌朝はSOUT2 WEST8号にライド。
川へ。
焦がれすぎて焦げ付いてしまうんじゃないかというぐらい
心の底から焦がれていたテンカラ竿を振る。
カラカラになってたカラダの神経、心の細胞に
どんどんおいしい地球エネルギーが流れて満ちていく感じ。
人間全部として(自分のことなんだけど)ものすごくよろこんでいるのがはっきりわかる。
とても短い時間だったけど、これだったんだなあと確信した。
そして大好物のスモールビルディング。
ニッポンの建築の面白さが凝縮されてるとおもう。
北海道にももちろんあった。
ネペンテスのクリエイティブディレクター青柳さんオススメの
24時間(!)サンドイッチ屋さんも素敵なスモールビルディング。
一度東京に戻り、故郷・鹿児島へ。
たまたま個人的にタイミングよく鹿児島へ行く予定だった
フォトグラファー松本直也氏にオファーして
鹿児島で合流。
こちらも2つのメディアで発表予定。
大阪から縁もゆかりもない鹿児島へ家族と移住し
とんがったギャラリー「NEW ALTERNATIVE」を運営しながら
自身も家具作家として活動するサカグチコウヘイのところへ。
http://newalternativegallery.com/
鹿児島で大竹伸朗展をやれるのは
後にも先にも、もうないのではないだろうか。。。
サカグチコウヘイ、恐るべし。
松本氏も紹介できて、新たなつながりも生まれた。
鹿児島市からクルマを走らせること1時間ちょい。
南九州市かわなべ町へ。
限界集落の山の中に突如あらわれる廃校「かわなべ森の学校」。
ニッポン全国とアメリカから集う、よき隣人たちと過ごした
ゆったり力づよい、豊かな2日間。
かわなべの森は、夏やすみの匂いでいっぱいだった。
長時間取材の疲れは「パラダイス食堂」
http://parasato.jugem.jp/ さとちゃんが作る
元気メシと爆笑トークで癒してもらい
大正6年創業の「錦湯」へ。
鹿児島にあるいわゆる「銭湯」は、ほぼ「温泉」。
鹿児島県に流れる源泉の数はおよそ2800本。
どこを掘っても温泉が出るんじゃないかと。
オトナになって知る我が故郷の豊かさをかみしめる。
錦湯の目の前のスモールビルディングに吸い込まれそうになる。
風呂上がりのビールの小瓶をプシュッと。。。
朝晩に感じる次の季節の気配とともに
さあ、ギアを上げていこう。