楽しみにしていた久保田珠美さんの個展へ。
出会いはBRUTUSだった。
初めて見させてもらった作品の
見たことのない色の連なり、筆圧に
1撃で持っていかれたのを覚えている。
具体的なイメージを持って撮影した写真を現像する。
プリントされた写真をキャンバスに、直接描くことをお願いした。
具象は久保田さんの手により新たな具象に生まれ変わる。
唯一無二の具象が誕生する。
それからはTHE DAY の表紙、イントロ、カタログワークなどでも
大変お世話になった。
彼女は人形作家でもあり、その力も計り知れないのです。
以前のコラムで少し書きました。
https://www.nepenthes.co.jp/ado/20150315/column.html
彼女にオーダーするときは具体的な話をしない。というより、できない。
お天気の話や、詩人の話、自身に残されている感情、感傷のはなし。
それらが彼女の筆の圧になり、色になった。
順番は完全に逆になってしまったが
そんな彼女の個展を初めて見ることができた。
自分は絵画を論じるほどの語彙を持ち合わせていないので
うまく書くことができないのが無念なのだが
素晴らしかった。
兎にも角にも、素晴らしかった。
とんでもない音楽を聴いてしまった時と
とんでもない風景を眺めた時に
少し似ているような気がする。(それでも表現できてないけれど)
グループ展「原風景」
会期:3月25日(金)~4月23日(土)
場所:hpgrp GALLERY TOKYO
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原会館B1
電話:03-3797-1507
web:
http://hpgrpgallery.com
営業時間:12:00~20:00
TAMAMI KUBOTA
http://www.tamamikubota.com/
久保田さんの色彩に持っていかれたあとは
ギャラリーのお向かいにある「ふーみん」の麻婆の色彩にやられる。
神経も感性もしっかり刺激されたあとのお酒が
美味しいこと美味しいこと。
久保田夫妻とよか晩を過ごすのだ。