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京都と東京を行ったり来たり。
行くたびに喜びと発見、つながりが見えてくる。
そして京都という町の途方もない懐の深さに
唖然とし、思考が止まらないように必死になっている。
生まれて初めて味わう京都の夏だった。
どんどんコントラストをあげていく色彩。
そうしてモノクロの中にいるような錯覚に陥るときがある。
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今年は鹿児島に帰れなかったな。
じいちゃんに会いに、そしてじいちゃんばあちゃんあーちゃんの墓参りに
行けなかったのが、ずっと心に残っている。
タイミングをずらしてでも帰ろうと思う。
自分は変わらずなペースで仕事をしているんだけど
まちは休みのムードがただよっている。
東京は取り残されたまちのようだ。
あのまちの喫茶店に行きたい。
文庫本もって、たいしておいしくないコーヒーをすすりながら
活字を追いかけて、たまに考えごととかして。
あのまちの喫茶店に行きたい。
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大学時代のほとんどを費やしてしまった
文化会サークル「ハワイアンクラブ」が創立50周年。
創立当初は確かにハワイアンをしていたそうだが
自分はフォークソングを歌っていた。ちなみに後輩はハードコア、
先輩はハードロックとメタルをやっていた(笑)。
夜な夜なレコード聴いて酒のんで
ギター抱えてああだこうだと話していた一番つるんでた後輩は
入学からずっと住み続けている西荻窪にお店を開いていた。
京都帰りだったので、打ち上げから参加。
「亜童さんやっときてくれたああ」
あの頃と変わらない顔で笑う。融通きかないけどどこか素直で
口数すくなそうなのにけっこうみんなに愛されて
人懐っこい福島訛りがほっとする。そんな通称のりきんのお店は
そんなのりきんみたいなお店だった。
人がお店をつくる。そこに立つ人がお店をつくるんだな。
店名の「サレカマネ」は方言で無頓着、という意味らしい。
無頓着に肩の力ぬいて、自然体で楽しめる、そんなお店だった。
西荻窪に行く際は、ぜひ訪ねてみてください。
サレカマネ
東京都杉並区西荻窪3-20-9
03-6915-0400
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まだまだまちには夏が溜まっている。
褪せたインディゴブルーは夏の色だなあとおもう。
暦の上ではもう秋。
思考とリズムをととのえていかなければ。