LAXからほど近いホテルの窓から入り込むこの光を
なんと言えばいいのだろう。
乾いた空気を透過するオレンジ
離陸する飛行機とひろがる殺風景。
カメラロールを手繰っては、いつも眺めていた。
光が切ない。
ある日見つけた、編集者岡本仁さんのつぶやきが
するすると体に染み渡る。
なんともお恥ずかしい限りだが、初めて訪れた京の夜。
東京の光の過剰さを知る。
闇を探して歩きなさい。
新宿ゴールデン街で聞いたママの言葉を思い出す。
敬遠しがちな夜の闇には、静かな優しさと
思慮深さがあるのかもしれない。
話は変わります。
去る1月24日に発売されたTHE DAYをもって
クリエイティブディレクターを離れることにしました。
自分が作り上げてきた愛すべき分身のような本ですから
いろいろと思うことはありましたが、そうすることに決めました。
手にとってくださったみなさんへは心からありがとうを。
力を貸してくれたみなさんへの恩返しはこれから。
人生は続いていきます。
またこれからも、よろしくおねがいします。