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誘われるがままに出かけた代官山のライブハウス。
かつて自分も歌わせてもらっていた小さくて素敵なハコ。
音楽をやめてから一度も足を向けることはなかった。
演奏が始まる。
ノルウェーからやってきたトリオの旋律が
少しずつ混ざっていくのが分かる。
目を閉じると自分がどこにいるのか分からなくなって
気がついたら涙が流れていた。
悲しくもないのに。
ものすごい瞬間瞬間の重なりが、何を見せてくれたのか。
脳みそが言語を探す前にカラダが涙を流させた、そんな感じ。
ものすごい音楽に立ち会ってしまった。
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1日1日は相変わらず猛スピードで流れていて
ふと空を見上げると、思わず立ち止まってしまうような景色に
出会うことができる。どこにいても。
季節が変わっていく境目は、やっぱりたまらない。
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「やばい、やばい」とヘロヘロになりながら
世の中に差し出したTHE DAYが9月24日に発売になりました。
どうかたくさんの人たちの手に取ってもらえますように。
表紙は大好きな大好きなトミー・ゲレロ。
2度目の正直。実現できてとてもうれしかったのだ。
終わった瞬間からもう次へ脳みそはシフトしていて
次にやりたいことを考えてそわそわ、うきうきしている自分がいる。
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時間が少しできたら、大好きなバーへお酒を飲みにいく。
閉店間際、清志郎さんの「ヒッピーに捧ぐ」が流れる。
やっぱりなんだか涙がでる。
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走るのはいつも夜中。
朝早く起きて試してみたけど、自分は夜中がいい。
1日の終わりに、しんとした真夜中にぽつんといるのは
気持ちがいい。
駒沢公園のラインが好き。
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そうして家に音楽が流れ始めた。
レコード熱、再燃。
針を落とす瞬間は、ライブが始まる直前の高揚感に
ちょっとだけ似てるような気がする。
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考え事しながら真夜中だろうが突然思い立って掃除を始める。
急に寒くなってきたらあったかい服を出さないと。
あと2着で衣替えが終わりそうなんだけど
あんまりにも気持ち良さそうだったから
他の作業をすることにした。
とても愛しかったり涙もろかったり
心のひだひだが敏感になっているのは
急にやってきた秋のせい。