「犬っぽい、猫っぽい」ってどんな感じ?
その話題がでる度にピンときていない自分がいた。
でもけっこう盛り上がるのだ、この話。
猫のことがよくわかっていなかった。
子供の頃から犬を飼っていたし
祖父の家にも叔母の家にも犬がいた。
猫に会う機会といえば道端ぐらい。
家で猫を飼っている人は周りにいなかったし。
近くに行こうとするとどこかへひょいと居なくなる。
「犬に話しかける時と一緒にすんな」といつも言われてるようで
ちっ、素っ気ない生き物だなーと思って生きて来た。
村上春樹の「海辺のカフカ」に出てくるナカタさんがうらやましかった。
そんな自分はここ何年か、彼と一緒に暮らしてる。
くま。体重5kg、齢4歳と少し。
椅子、テーブルや棚の上にも興味なし。
とにかく高いところに興味なし。
というか、全く飛ばない。ジャンプしない。
床を這うようにドタドタ歩く。でかい。ビビり。
あと、「にゃあ」って言わない。
うん。
猫っぽくない(笑)。
ほとんど寝てて、かまって欲しい時だけ近くにやってくる。
撫でなでして気持ちいいと鼻水かな?鼻がズーズー鳴る(笑)。
メシの時に呼びにきて、メシ食ったらあっちに行く。
仕事してたら抱っこして、ってすりすりやってきて
こっちから抱っこすると嫌がってダッシュでドタドタ逃げる。
うんうん。
ここは猫っぽい。
イメージ通りだ。こういうことだな。
とにかく、とてつもなくかわいい(笑)。
「くまおいでよー」
「くまー」
「くま聞いてるのー」
「くまー」
「くまーっ!」
全く反応なし。いつものこと。
なんか最近小学2年生の少年に見える時があるんだよな。
なぜか(笑)。
そんなくまとの付き合いのお陰で
猫っぽい、が分かったような気がする。
「亜童ってさー、完全に犬っぽいよねーあはははー顔もー」
そんな自分は
猫っぽい人が好きだ。
そんで、まったく猫っぽくないくまが大好きだ。