「会って話す印象と、あなたが書く文章って別人みたい」
ずっと気にしてたことをさらりと言われた。
仕事で書く文章。
個人的なことを書く文章。
曲に乗せる言葉。
性質はまったく違うんだけど、ぜんぶ自分だ。
「なんか硬い」
そう。なんか硬いんだ。
こう見られたい、っていう願望
ええカッコしいの自分
こんな顔してロマンチックな自分
いろいろあるけど
「本人はもっと飾っていないでしょ」って言われた。
普段が「やばい」「うまい」「天才」
これぐらいの語彙が限界なので
文章にした時のギャップがひどいのかもしれないけれど。
どんだけの視点を持っているか。
人が感じないことをどんだけ感じられているか。
そして、それを吐き出すことができてるか。
自分がぐっと来る音楽や文章って
誰にでもある日常を、見たことある風景を
それはそれは素敵に切り取ってくれてるものが多い。
糸井重里さんと松浦弥太郎さんの文章を読むと
いつもはっとさせられる。
沢木耕太郎さんの本はむさぼるように読んでいた。
ご本人にお会いしたことがないので
どんな方なのかは実際分からないけれど
綴られる文書に、「人」がにじみ出てる気がする。
文章の中に見える糸井さん、弥太郎さん、沢木さんに会いたくて
彼らの本を読んでるんだとも思う。
もっと正直になりたい。
話をしても文章を読んでも音楽を聴いても
どこから切ってもあなた、っていうような
金太郎飴みたいな人間になりたい。
近頃はもう、すっかり秋だ。