前回の更新で北京、中国の社会事情に驚いたことを書きました。
今回は北京に行く理由を作ってくれた友人、Niu Hanのことを書いてみます。
http://www.niuhan.com/
シンガーの大竹佑季ちゃんに紹介してもらったのがきっかけ。
John Wooと共に「レッドクリフ」などの作品を作りながら今は独立をし、北京に住みながら制作を続けています。佑季ちゃんは、そんなHanの作品に出演しているのです。
Hanの初監督作品「自由が丘~Freedom Hills~」
VIDEO
人が必ずどこかに抱えている孤独や不安、虚無、寂しさ。
そんな感情やムードが、作品のテンポや色に表現されていることに感動。
色がとにかく好きだった。
見慣れた街が、Hanのフィルターを通るとこう映るんだな、と。
東京に出て来て14年ぐらい経つんだけど、自分の中に残されてる東京での
寂しさの記憶がヒリヒリ痛んだ。
そして今回の旅、北京で起こったミラクル。
若手建築家、馬岩松(マ・ヤンソン)と会えたこと。
北京空港に着くや否や、迎えに来てくれたHanがニューヨークのマガジンの仕事で馬の撮影をする、との話。
なんだかんだで僕がサウンドマン?としてお手伝い。
マイクチェックをする大竹佑季ちゃん@MAD(馬岩松の設計事務所)
そっと撮影したMADのオフィス。
印刷工場をそのまま使った大きなオフィス。
その馬岩松。彼の建築は生きているかのよう。
モンゴル自治区・オルドス市に完成している「The Art and City Museum」。
バックミンスター・フラーの「マンハッタンドーム」からインスパイアされたそうなんだけどこれがゴビ砂漠の中にどーん、とあると思うと震える。彼は、建築を生き物として捉えるのだとか。自然の中に建つ人工物は細胞や魚の皮膚、人の肌だと考えるのだそう。それが長い時間をかけて自然の中に溶け込んでいくのだそう。
彼の建築物のムービーを作ったのが、Hanなのだ。
Han、すばらしい。。。。
Hanは、とにかく心が気持ちいい人。
大切な人をとても大切にして、自らの表現をどん欲に追いかけ続ける人。
純粋でまっすぐな心で人生を生きていくんだろう。
そんな彼は今年27歳。
負けてられん。Hanのこれからがとても楽しみだし一緒に仕事できたらなあ、なんて思っている。
北京最後の夜、しこたま酒を呑みながらHanが似顔絵を書いてくれました。
また、会いにいくよ。