流離いのあと

先日ここで10月に旅した北海道のことを書いてから、約一ヶ月が経とうとしている。旅の後半/旭川編についてすぐ書かなかった理由が、今日発売のこちら。

その10月後半の旭川出張は〈SOUTH2 WEST8〉の釣行撮影が目的で、今回はそこにスタイリストの熊谷隆志君と岡部文彦がゲストとして参加した。ご存知のように様々な分野で突き抜けて活躍している二人。実は岡部がスタイリストになったきっかけは、熊谷君の仕事。しかも、同郷。なのに、それほどプライベートでは接点がなかった。ということで、初日は可笑しなほど緊張気味の岡部だったけれど、もちろん毎日大円団の楽しい撮影旅となった。

二人とも人気者だけに、熊谷隆志君は『OCEANS』、岡部文彦は『GO OUT』で連載ページを持っている。せっかくだからと、二人とも今回の旅について雑誌で掲載したいという。それは是非に!ということで、まず最初に世に出たのが本日発売の『GO OUT』。

昨日見本誌が届き、岡部の連載ページ「SOTOKEN」を開いてみると、これが本当に素晴らしい内容で感激!いつものSOUTH2 WEST8チームの釣りが、そのまんまリアルに誌面となっている。そして、〈SOUTH2 WEST8〉の釣行でのスチールカメラマンはいつも私。撮影した写真を綺麗に見せてくれているのも実に嬉しい。自分が撮影した写真が綺麗に印刷されるのを見るのは悦び。楽しいので、この仕事は当分他のカメラマンには譲れない。

さて、誌面に出ているのは、言わば「昼の部」のみ。「夜の部」がこれまた毎日楽しかった。
我々が定宿にしている旭川のホテルには、ハッピーアワーなるサービスがある。エントランス横のレストランスペースが夕方解放されて、そこに生ビールサーバーやアルコール一式が置いてあり、なんでも無料で1杯飲んで良いという、ちょっと嬉しいサービス。最初は全く興味がなかったのだけど、これが一回経験するとなんだかとても良い小休止になって癖になるのだ。

大抵、19時半から近くの居酒屋を予約をしているので、10分前にエントランスに来れば良いものを皆早く飲んで話したいものだから、どんどん集合時間が早くなり、要さんに至っては、集合の30分くらい前にはそこに鎮座していて笑った。

皆、毎晩よく食べ、よく呑み、よく話した。
天候に恵まれ、魚のご機嫌も良く、撮影も上手くいき、ノンストレス。よきかな、よきかな。

『OCEANS』熊谷君ページでの掲載は、来月発売号の予定。もちろんガラッと全く違った内容になるはず。こちらも楽しみ。ご期待ください。 

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。