"ブリティッシュ カントリー"をやろうと思ったんだけど、だからと言ってカントリーだけに縛られるのではなくて、全体としてブリティッシュというくくりにしたら面白 いなと思ったんだよね。特に60年代終わりから70年代のイギリス。
ちょうど観たデヴィッド・ボウイのドキュメンタリー「Five Years(日本タイトル:デヴィッド・ボウイ ドキュメンタリー 〜ボウイ、5つの時代〜)」がとても良くて、その影響もあったりして。レオパード柄やベルベットのマテリアルとか、自分なりのグラムロックの要素も加えたりして構成したのが今回のコレクション。そんな流れでイギリスでスウェードの靴も作りたいと思って、ブリティッシュと言えばトリッカーズだなと。ノーザンプトンに行って靴を作ったりね。
テーマを決めた大きなきっかけはファブリック。何のテーマも無いまま秋冬のファブリックを探している時に、ホームスパンのツイードが最初に見つかったんだよね。その生地がとても気に入って、それがきっかけで "ブリティッシュ カントリー" という方向性が決まったというのがある。ブリティッシュの秋冬と言えば、ホームスパン以外にも、コーデュロイ、ベルベット、モールスキン、その辺のアイデアがどんどん出て来て。あとはノーフォークジャケットのイメージも強くあったので、定番で展開しているものにもエルボーパッチ付けたりとテーマに合わせてヴァージョンアップしてみたり。

"サイケデリック"をテーマにした先シーズンから、テーマ性がある方が見る人に理解されやすいのかなと感じるところがあって、実際バイヤーの皆さんだけではなく、海外のプレスの評価なども良かったんだよね。今までは毎シーズン、はっきりとしたテーマというものを意識せずに作って来たのだけど、この数シーズンは割りとテーマをはっきりと設けてみてる。EGもだいぶ長く続けているので、店頭で見てくれる人達にとっても、何となくテーマを通して見ると新鮮で面白い部分が
あるんじゃないかな。

でも、そうは言っても着る方はそんなテーマにはこだわる必要はないし、洋服を手に取った人が自由に着て、
楽しんでもらえたらなと思ってます。
2014 FALL WINTER MOVIE by ANTONY CROOK